デンヨー株式会社(東京都中央区、白鳥昌一社長)は、株式会社クボタ(大阪市浪速区、北尾裕一社長)が開発を進める産業用水素エンジンを搭載した「水素専焼発電機」(水素だけを燃料とすることにより、燃焼時にCO2 を排出しない発電機)の開発に着手した。発売は数年先になりそうだが、中小企業にとって導入しやすい価格帯に収まる期待があるので注目していきたい。
この発電機が発売されるのは数年先だが、発売されるまでの間に水素の価格が下がることにも期待したい。政府は1Nm3(ノルマル立米)あたり現在170円程度という価格を2030年には30円まで下げると発表しているが、日本政府が推進するブルー水素がIEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)に認められるかが注目されていたが、1kgの水素製造で排出されるCO₂が7kgを下回ればグリーンとみなすという炭素集約度の指標が2023年4月11日に発表され、国際社会においてブルー水素がグリーン燃料として認められる目処が立った。