2022年3月に開催されたナイロビ国連環境総会(UNEA-5.2)で175ヵ国以上の参加国によって承認された国際プラスチック条約に基づいて、2040年までに地球規模でプラスチック汚染問題を解決することを取り決め、主要産業のひとつである自動車では欧州で25%以上の再生プラスチックを使用しなければ新車販売ができなくなるなるなどの規制が始まる。
既に日本でも家電リサイクル法が導入されて85%のリサイクル率を達成するなど成果を出しているが、自動車業界も追従することになるし、各国の政府が主導してサーキュラーエコノミーに向かって変化する中で、これからは産業廃棄物を捨てるのではなく、すべてリサイクルすることを前提に工場や工程を設計する時代がやってくるようだ。
リサイクルに回す際、廃棄物は重量で計量する場合もあるが、容積で計量される場合が多いので、破砕してあると引取コストを抑えることができる。また、自社でリサイクル設備を導入する場合も、リサイクルの前工程として破砕・粉砕をすることが多いので、自社内に破砕機や粉砕機があると有利なケースがある。その点、場所をとらないコンパクト設計で、破砕と粉砕が両方できるハイブリッド破砕機は、便利な設備だ。