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【DX・IoT】塗装現場が仕様設計した工業塗装工場専用IoTシステム

 工業塗装専業者である久保井塗装株式会社(埼玉県狭山市、窪井要社長)が、自らの現場管理ノウハウを投入して専用設計した工程管理システム『KCW-CMS』は、工業塗装の現場を管理するために必要な項目は網羅しつつ、コンピュータ管理にありがちな部材の仕入単価の入力などといった現場の作業効率を低下させる入力は排除することで現場に歓迎されるIoTシステムをつくりあげた。


 顧客からの支給品である被塗物の入荷、自給品である塗料の注文と入荷、被塗物と塗料と完成費の在庫管理、作業者への塗料調合の指示と作業記録、作業者ごとの業務割り当てとタブレット端末での表示、検査記録、現品表の印字、出荷指示と出荷予定の消し込み、受注時の不足材の算出、不良率の自動計算と集計および推移グラフ化、VOCの積算、塗料在庫の棚卸、作業標準類の登録および端末での表示と顧客提出用PDFの出力など、現場が品質向上と不良率削減に必要とする一連の機能を備え、クラウドで提供される。また、電子天秤やタブレット、ラベルプリンタなど専用ハードウェアを必要とする。

現在対応しているのは、スプレー塗装、電着塗装だが、要望があれば粉体塗装への対応は可能だ。


 自社で運用して不良率が4割低減した実績や、70歳の高齢者でも使いこなせる易しさがある。工場全体を把握するERP(基幹システム)としては妥当な金額だが、ミニマムでも一式800万円以上のイニシャルコストとなるため、中小企業としては決断が必要な金額ではある。なお、月額55,000円のシステム利用料も発生する。


電子天秤と操作タッチパネル

タブレット端末

電着塗装ライン用カメラ

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